中部日本高校演劇大会 桜丘高校演劇部紹介ページ
第72回中部高等学校演劇大会出場作品「断捨離家族」作/松岡一夫
桜丘高校は愛知県豊橋市にある創立92年を誇る私立学校です。普通科・音楽科・英数科・高等部の4つの科と、付属の桜丘中学校からなる全校2000名を超える生徒を有する東三河を代表する学校です。多くの部活動が全国レベルの活躍をしています。
そして、本年度、演劇部も、初の中部大会に出場を決めました。東三河は、高校演劇が盛んで、全国大会に出場している高校がいくつもあり、激戦区です。その中で、県大会を突破し中部大会に出場できたことは本当に喜びです。
さて、桜丘高校演劇部は、毎年多様なテーマを題材に演劇を作っています。奥三河のダムに沈む村、街を走る市電の情景、阪神大震災ボランティアを今も続ける生徒たちの様子、豊橋妖怪物語、そして昨年度は戦争の傷痕を今も語り継ぐため、豊川海軍工廠を題材にした「ハイネさん」(2018年度愛知県大会出場)の上演。
そして本年度は、「家族」をテーマに「断捨離家族」という作品に挑戦しています。平成時代は、唯一戦争もなく平和だった、と世間に流布されていますが、本当にそうだったのでしょうか? 「幸せな時代」の背景で、人々がバラバラになり、自己責任が強調され、生きることが辛い時代だったのではないでしょうか? そして家族さえも、安らぎの場所ではなくなっていました。
令和を生きることになる若者たちが、どんな家族と人間関係を築いていくのか。そんなことをテーマにした、コミカルで少し泣ける物語です。